簿記3級の試算表|3種類の違いと、第2問で落とさない解き方
試算表は、総勘定元帳の各勘定を1枚に集めて、借方と貸方の合計が一致しているかを確かめる表です。第2問で問われることがあり、決算の流れを理解するうえでも土台になります。
ここでは3種類の試算表の違いと、作るときの手順、そして貸借が合わないときの探し方を整理します。
3種類の試算表
名前は似ていますが、何を書くかが違います。
- 合計試算表:各勘定の借方合計と貸方合計をそのまま並べる
- 残高試算表:各勘定の残高(借方合計と貸方合計の差)だけを並べる
- 合計残高試算表:合計と残高の両方を並べる。列が4つになる
残高はどちら側に立つか
残高試算表では、勘定の性質で残高が立つ側が決まります。資産と費用は借方、負債・純資産・収益は貸方です。
この対応が身についていないと、金額は合っているのに左右を逆に書いて失点します。仕訳の段階から「どちらが増えたか」を意識しておくと、試算表でも迷いません。
作る手順
問題文から一気に表へ書き込もうとすると必ず崩れます。順番を固定してください。
- 1. 与えられた取引をすべて仕訳に直す
- 2. 勘定ごとに借方・貸方を集計する
- 3. 期首残高(前月繰越など)を忘れずに足す
- 4. 合計または残高を表へ書き写す
- 5. 借方合計と貸方合計が一致するか確かめる
貸借が合わないときの探し方
差額そのものが手がかりになります。闇雲に見直すより、差額の形から当たりをつけるほうが速いです。
- 差額が9で割り切れる:桁の入れ替え(25,000を52,000など)を疑う
- 差額が転記した金額と同じ:片側だけ書き忘れている
- 差額が転記した金額の2倍:左右を逆に書いている
- 端数が合わない:集計の足し算そのものを見直す
時間を落とさないために
第2問は20点で、第1問(45点)や第3問(35点)より配点が小さい大問です。ここで時間を使いすぎると、点の大きい第3問に手が回りません。
試算表は集計作業なので、慣れれば速くなります。逆に言えば、慣れていないと際限なく時間を吸います。本番形式で時間を計って解く経験を、直前ではなく早めに積んでおくのが安全です。
よくある質問
- 試算表と精算表はどう違いますか?
- 試算表は転記が正しいかを確かめる表で、決算整理の前に作ります。精算表は試算表に決算整理を加えて、損益計算書と貸借対照表まで導く表です。
- 合計試算表と残高試算表、どちらが出やすいですか?
- どちらも出題されます。合計残高試算表として両方を同時に問われることもあるので、3種類とも書けるようにしておくのが安全です。
- 貸借が合わないまま提出しても部分点はもらえますか?
- 欄ごとの採点なので、合っている欄の点は残ります。ただし1つの転記ミスが合計欄まで波及するため、集計前に見直すほうが得点は伸びます。