簿記3級の電卓|持ち込める条件と、試験で困らない選び方
簿記の試験では電卓を使えますが、何でもいいわけではありません。条件を満たさない電卓は、当日その場で使えないと言われる可能性があります。
ここでは公式の規定を整理したうえで、これから買う人向けの選び方と、試験当日の持ち物の注意点をまとめます。
持ち込めるのは「計算機能のみ」の電卓
商工会議所の規定では、使用できるのは計算機能(四則演算)のみの電卓です。次の機能があるものは持ち込めません。
- 印刷(出力)機能
- メロディー(音の出る)機能
- プログラム機能(関数電卓、売価計算・原価計算などの公式記憶機能)
- 辞書機能(文字入力を含む)
使ってよい機能もある
日数計算・時間計算・換算・税計算・検算は、プログラム機能には当たらないため使用できます。ただし音の出ないものに限られます。
つまり、税率キーがついている程度の一般的な事務用電卓は問題ありません。避けるべきは関数電卓と、公式を記憶させられるタイプです。
スマホの電卓とそろばんは使えない
スマートフォンやタブレットの電卓機能は使用できません。ネット試験ではそろばんも持ち込めず、試験用パソコンの計算機能を使うこともできません。
電卓は自分で用意して持っていくものだと考えてください。会場では貸してもらえない前提で準備します。
これから買うなら見るところ
規定を満たしていれば十分ですが、長く使うなら次の点で差が出ます。
- 12桁:3級では8桁でも足りますが、2級以降を考えるなら12桁が安心です
- キーの大きさと打鍵感:数字を続けて打つので、指が滑らない大きさのものを
- 本体の重さと滑り止め:軽すぎると打つたびにずれます
- 早打ち対応(キーロールオーバー):速く打っても取りこぼしにくくなります
- GT(グランドトータル)キーとメモリーキー:合計を出す場面で手数が減ります
本番までに電卓を1台に決めておく
キーの配置は機種によって違います。練習で使う電卓と本番で使う電卓が違うと、慣れた指の動きが通用しません。
早い段階で1台に決めて、演習も模試もその電卓で通すのが確実です。予備を持っていく場合も、同じ機種にしておくと安心です。
ネット試験の持ち物で見落としやすいこと
ネット試験では、本人確認証と電卓を持参します。筆記用具は会場で用意されるボールペンを使うため、自分の筆記用具は持ち込めません。計算用紙も会場から配られます。
普段シャープペンシルで練習していると、当日ボールペンで書くことに戸惑うことがあります。気になる人は、直前の演習を一度ボールペンでやってみると本番が楽になります。
よくある質問
- 関数電卓は使えますか?
- 使えません。プログラム機能があるものは持ち込み不可と規定されています。
- 税率キーがついている電卓は大丈夫ですか?
- 税計算はプログラム機能に該当しないため使用できます。音が出るタイプは避けてください。
- 電卓は何桁必要ですか?
- 3級の範囲であれば8桁でも計算できますが、2級以降も見据えるなら12桁を選んでおくと買い替えずに済みます。
- 会場で電卓を借りられますか?
- 借りられない前提で準備してください。電卓は本人確認証とあわせて必ず持参するものです。