簿記3級の合格率と難易度|統一試験とネット試験で数字が違う理由
簿記3級の合格率を調べると、30%台と40%台の数字が混ざって出てきます。どちらも本当で、統一試験(ペーパー)とネット試験(CBT)で別々に集計されているためです。
ここでは商工会議所が公表しているデータをもとに、両方の水準と、その差をどう読めばいいかを整理します。数字は2026年8月時点の公表値です。最新は商工会議所の受験者データのページで確認してください。
統一試験(ペーパー)の合格率
直近の回ごとの合格率は次のとおりです。おおむね30%台前半で落ち着いています。
- 第173回(2026年6月14日):33.8%
- 第172回(2026年2月22日):33.6%
- 第171回(2025年11月16日):34.5%
- 第170回(2025年6月8日):42.4%
- 第169回(2025年2月23日):28.7%
ネット試験(CBT)の合格率
ネット試験は年度単位で集計されています。統一試験より高めで、40%前後です。
受験者数の規模も違います。2025年度のネット試験は27万人以上が受験しており、統一試験の各回2万人前後と比べて桁が違います。いまの3級受験の主流はネット試験です。
- 2026年4月~6月:44.5%
- 2025年度(2025年4月~2026年3月):40.8%
- 2024年度:38.6%
- 2023年度:37.1%
問題の難易度は同じ、と公式が明記している
商工会議所は、統一試験・団体試験・ネット試験のいずれも出題範囲・問題の難易度・合格基準は同じで、合格すれば同等の資格になると明記しています。つまり、合格率の差は問題の難しさの差ではありません。
差が出る理由としては、受験時期を自分で決められることが大きいと考えられます。ネット試験は随時受けられるので、準備ができた人から受験できます。統一試験は日程が決まっているため、仕上がりきらないまま当日を迎える人も含まれます。
「3人に1人」を難しいと感じるかどうか
合格率だけを見ると厳しく感じますが、簿記3級は受験資格がなく、誰でも申し込めます。ほとんど手をつけないまま受けた人も分母に入っています。
実際には、範囲を一周して、仕訳を反復し、本番形式で時間を計って解いた人の合格率は、公表値よりかなり高いはずです。合格率は「対策すれば届く試験かどうか」の目安として見るのが現実的です。
自分の位置は合格率ではなく得点で測る
合格基準は70点以上です。相対評価ではないので、他の受験者が何点でも自分の点数だけで決まります。だからこそ、いま何点取れるかを知ることが対策の出発点になります。
本番と同じ60分・100点で通しで解くと、点数だけでなく時間配分の問題も見えます。簿記3級コーチは第1回の模試を無料で受けられるので、まず現在地を測ってから計画を立てられます。
よくある質問
- ネット試験のほうが受かりやすいのですか?
- 問題の難易度・合格基準は同じだと商工会議所が明記しています。合格率の差は、受験時期を自分で選べるかどうかの違いが大きいと考えられます。
- 合格点は何点ですか?
- 100点満点中70点以上です。相対評価ではないので、受験者全体の出来に関わらず70点で合格になります。
- 合格率が低い回と高い回があるのはなぜですか?
- 回ごとに出題の組み合わせや受験者層が変わるためです。第169回は28.7%、第170回は42.4%と、隣り合う回でも10ポイント以上動くことがあります。平均だけでなく幅も見ておくと安心です。