簿記3級の次は2級へ|範囲の違いと、必要になる勉強時間

3級に合格すると、次に2級を考える人が多くなります。ただ、2級は3級の延長ではありません。範囲の広さも、問われ方も変わります。

ここでは、何がどう増えるのかを具体的に整理します。進むかどうかを決めるための材料として読んでください。

いちばん大きな違いは工業簿記

2級では商業簿記に加えて工業簿記が入ります。配点は100点中40点です。

工業簿記は、材料を仕入れて製品を作る会社の簿記です。原価を計算して製品に割り当てるという、3級には出てこなかった考え方が中心になります。まったく新しい科目が1つ増えると考えるのが実態に近いです。

商業簿記でも論点が増える

3級で扱わなかった論点が入ってきます。特に重いのは次のあたりです。

  • 連結会計:親会社と子会社の財務諸表を1つにまとめる
  • 有価証券:売買目的・満期保有・その他で処理が変わる
  • 税効果会計:会計と税務のズレを調整する
  • リース取引・外貨建取引・株主資本等変動計算書

試験時間と配点

3級は60分・100点・70点合格で、大問は3つです。2級は90分・100点・70点合格で、大問は5つになります。

合格ラインは同じ70点ですが、範囲が倍近くに広がるため、埋めなければいけない量が違います。特に工業簿記40点を捨てると、商業簿記60点のうち70点分を取ることになり、算数として不可能です。工業簿記から逃げられない試験だと考えてください。

勉強時間の目安

3級の学習経験があることを前提に、2級はおおむね200〜350時間程度が目安とされることが多いです。3級のときより一桁違うと感じる人もいます。

ただしこれは、範囲を一周してから演習を積む前提の数字です。11月の試験を目指すなら、8月から始めれば週10時間程度でも十分に間に合う計算になります。逆に、直前1か月では厳しい量です。

3級の知識はそのまま土台になる

仕訳の考え方、勘定科目の5グループ、決算整理の流れは2級でもそのまま使います。3級で身につけたものが無駄になることはありません。

むしろ、3級の仕訳が反射で出る状態になっているかどうかが、2級の伸びを決めます。2級に進む前に、3級の第1問レベルの仕訳で手が止まらないかを確かめておくと安全です。

進むかどうかの判断

2級は、経理や会計の実務、就職や転職で評価されやすくなる水準です。一方で必要な時間もはっきり増えます。目的が「履歴書に書ける資格が1つほしい」であれば、3級で足りることもあります。

続けると決めたなら、簿記2級コーチを用意しています。商業簿記15章・工業簿記14章の全範囲と、本番形式の模試30回が入っています。3級コーチと同じ作りなので、操作を覚え直す必要はありません。

よくある質問

3級に受からないと2級は受けられませんか?
受験資格はないので、3級を飛ばして2級を受けることもできます。ただし2級は3級の内容を前提に進むため、順に学ぶほうが結果的に近道です。
工業簿記は難しいですか?
考え方が新しいだけで、範囲そのものは商業簿記より狭く、出題の型も安定しています。早めに手をつけて慣れてしまえば、得点源にしやすい分野です。
2級の勉強はいつから始めればいいですか?
11月の試験を目標にするなら、8月から9月に始めると余裕を持って一周できます。直前1か月からの開始は、範囲の広さを考えると現実的ではありません。

読んだら、手を動かす。

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